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連日西の強風が吹き荒れた影響から、釣行当日は渡船できるかどうかわからない状況であったが、どうにか昨夜のうちに風が弱まり大きい磯限定であるが安全に渡礁することができた。仲間四人でヤトリという磯へ上がった。ほとんど潮は動いていないようで、サラシが大きくできるため仕掛けは沖へと流されてしまう。コマセにはエサ取りの姿を確認できず、相当水温が低下したようだ。しばらく誰の竿にも何の当たりも出なかったが、磯際に仕掛けを入れて行けたタイミングに強烈な当たりが私の竿に出た。少しだけやり取りはできたが、沖の沈み根深くに潜られ、７ヒロ取ったハリスと道糸１ヒロまでの間全てに根ズレした後が残り、ハリ上で切られてしまった。その後はまたしばらく沈黙の状態が続いた。そのうち角に釣り座をとった仲間が狙いのメジナを釣り上げた。連発させるもサイズがなかなか上がらない。磯際、時々沖目と狙いどころを変えながら仕掛け投入を繰り返していると、磯際でまた当たりが出た。竿先を海面スレスレに下げて当たりを待っていると、目を離したタイミングに波で竿先がゆられたのかと思うような小さな当たりが出た。反射的にアワセを入れると重量感ある魚からの引きが竿を通して伝わる。やり取りの途中から本命のメジナではないと感じたが、魚の顔を見るまではと思い一応真剣にやり取りをした。45.2センチ、1.45kgの銀ピカの体高がある黒鯛を釣り上げることができた。午後になると下り潮が入り出しさらに水温が低下したのか、エサも取られなくなってしまい磯上がりの時間となってしまう。